動画撮影時の設定

動画を撮影する前に、かならずチェックしておくべきポイント。

まず、コマ数について。
映画は24コマ/秒。
誰が決めたかは知らんが、とりあえずそうなっている。
ついこの前までビデオカメラで24コマ撮影ができる機種などなかったので、パナソニックのDVXというカメラが登場した時は誰もが驚き、感動した。

7DなどのDSLRでは1920×1080の24P撮影モードがあり、誰でも簡単にシネマチックな映像を撮ることができる。まずはこのモードにするのが大前提。

次に、シャッタースピード
シャッタースピード(以下SS)は、フレームレートの二倍に設定するのが常。
だから24コマで撮る時は1/50。
スピルバーグの『プライベート・ライアン』やダーレン・アロノフスキーの『レクイエム・フォー・ドリーム』など、フレームレートとSSを演出上わざとずらした作品も存在するため一概には言えないが、基本はこれ。
特に蛍光灯の下とかではちゃんと確認しないとチラつきが出る。

これでコマ数とSSが決定した。
これは基本ずっと固定。

さて、ではSSが固定されている状態で明るさを変えるにはどうしたらよいのか?
方法は二つ。

1、絞りを変える。
2、ISO感度を変える。

ここらへんの調整は実際にカメラを触りながら覚えるのがよい。

たとえばこんな映像

を撮りたい場合どうするか。
背景がほどよくボケている。
背景をボカすためには、絞りを開放して撮る必要がある。
F値を2.8とか、単焦点なら2とか、1.4とか、とにかく開ける。
F値を決めれば適切なISO感度も見えてくる。
明るすぎるな〜と思ったら感度を100とか160に下げればいい。
それでも下げきれない場合はNDフィルターを使って減光する。

また、逆に絞り開放の画はぽやぽやしてあんまりシャープじゃないな〜と感じたら、絞りをF4とか、5.6、8と大きくすればいい。
すると当然暗くなるから、ISO感度を800とか1600まで上げりゃいい。
ちなみにシャープに撮った例はこちら。